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長岡ゆり Yuri Nagaoka Dance Medium

長岡ゆりと主宰する舞踏カンパニーDance Mediumの紹介とニュース

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10月15日ワークショップ記録


写真が横になってますが.....

この日のワークショップは徹底して知覚。一に知覚二に知覚三四がなくて五に知覚。頭無し、観念なし、ただひたすら知覚を追うという稽古。
使った知覚は匂い、煙、見ること聞くこと等など。
体を動かしたい人、表現したい人にはもしかして苦痛かも...しれないがまずまっさらな状態にすること、知覚することで体がどう反応して動きが生まれるかということを観察するために必要。
全ての動きには理由が必要で、リアリティは強いということを知るためにも。
で固いことは抜きにして終了後は宴。

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Workshop movie 動画

正朔による、舞踏ワークショップの様子です


10.11月のークショップスケジュール

毎週木曜日の夜にやってます。場所は、以下のとおりです。
池袋から、東武東上線各駅停車で7つ目。東武練馬駅で降り、北口に出ます。
徳丸地域センターは、踏切を背にしてただ真っすぐ歩いて10ー15分くらいの左側にあります。
きたのホールは、やはり駅を背にして歩いてすぐ右にあるペットショップのある交差点を右に曲がって真っすぐ突き当たりまで行くと、左角にあります。徒歩5分くらい。分からない方は電話下さいね。モシモシはお気軽にー09039041032長岡

10月1日(木) 徳丸地域センター
  8日(木)きたのホール
  15日(木)徳丸地域センター
22日(木)徳丸地域センター
29日(木)徳丸地域センター

11月5日(木)徳丸地域センター 
12日(木)きたのホール 
19日(木)徳丸地域センター
26日(木)徳丸地域センター

時間 : 18:30-21:30
参加費:一回2000円

8月20日のワークショップ記録



 参加者6人。内アメリカ人3人、スウェーデン人1人、日本人2人。
と、相変わらず外国の人々の方が多し。
アメリカ人は明るくフレンドリーでシンプル、ラフだが真面目に取り組む人々で笑い声の絶えないワークショップとなった。

 この写真で伝わるかどうかわからないが、ワークショップの最後に皆でやった即興は素晴らしい集中力とテンションであった。

 ここで使っているのが泥「mud」のテクスチャーである。
導入はまず、二人で組んで相手を泥でできた彫刻とし、こねくり回す。この時、彫刻になった人は、表皮だけが変化するのでやたらとくねくね体が動かない。顔をこねくり回されたら顔の皮のみがぐにぐにと動いてる感じである。
次に体全体もこねくり回される。
さらにこねくり回している方は、こねるのとこねられるのを両方やる、つまり触られているように触る。「touch and be touched at the same time」
次に、全員が繋がってやる。塊になってやる。
 二人が組んで離れた位置でやる。距離を持つと、手が大きくなる。スピードも変わる。何故それが必然で舞踏のリアリティーなのかを、サーキットで走る車を例にあげて説明する。演技や説明でなく、リアリティーなのだと皆に説明するが、通訳に手間取った。反省。しかし皆理解したようでよかった...
私が詰まると、ジュリーさんが正確に聞き直してくれるので助かった。サンキュー。

 あまりに皆の顔が面白いので、そこから唐突に顔の稽古になる。
顔を動かすときは、顔の筋肉だけでやらない、体全体の筋肉を使う。体全体が顔ということで稽古する。腹筋が痛い....
ちなみにこの稽古は美顔に良いそうだ。

次に、両サイドから押しつぶされて顔を虫に喰われた大木が前に歩いて来て、かと思ったらパカッと割れて背後のブラックホールに吸い込まれる。
2グループに分かれてそれぞれを見たが、あまりの可笑しさに爆笑。

 ここで再び泥に戻り、今度は泥の壁になる。泥の壁がこねられながら歩いてくる。あくまでも壁なので、平面性と正面性を保つ。

 「体がこの部屋だということで、内臓が部屋中に浮かんでいて、心臓や肝臓を掴んでみたり神経の紐で遊んだりして下さい。ぐちゃぐちゃどろどろー」
なんてのもやり、稽古している部屋がだんだん濃密空間に変貌。
そうこうしながら最後の即興へとなだれ込んでいったのであった。

 

7月16日ワークショップ記録ー剥離から



 ヘレンさんが大野舞踏研究所で知り合った外国の人々、ジャスミン、ジュリー、アレンを連れてきたので、みんなで7人。
そこそこの賑わいを見せていた。
 ジュリーさんは、シルバーの弁髪を頭頂でくるりと丸めていて、体は入れ墨数カ所、歩いてると皆驚いて見るのよーあははと笑っていた。
中国人の友人が、ジュリーという名前は、wood fieldという意味なんだと言ったと言うので、なんで?と不思議に思っていたが、今日わかった。「樹林」ですね、多分。
アレンはとっても繊細な感じのオーストラリア人男性。ワークショップでもていねいに踊っていた。
ジャスミンは庶民的な雰囲気が馴染み易い。
こんな愉快な仲間達とのワークショップ、前半の肉体訓練、マッサージリラックスタイムの後、いよいよ正朔の舞踏稽古。

この日は剥離から始まった。我々には馴染みの稽古なのだが、初めての生徒が多いので、舞踏における空間を見せるということを把握してもらいたいがために選んだテーマである。
ちょっと引き気味のコースケを正朔が後ろから抱きしめる。
「相手に自分を全て与えるんです。血だの体液だのを全て流し込むんです。」
さらに引き気味のコースケの顔がとても面白かった。
そして正面から抱きしめる方法に変えて、二人ペアーになって抱き合う。
互いに相手に自分を与える事によって、二人の人間が抱き合っているのではなく、一つの固まりに見えてくる。

そこから、後ろから引かれるようにして離れていくのだが、相手と自分の体の間に蜘蛛の糸のような糸を張ったままずーっと切らないようにして慎重に離れていく。
一瞬でも自分の体の形とか状態とかに意識を持っていくと、たちまちのうちに糸は弛んだりちぎれたりしてしまうので、慎重さと集中力、そして腰の安定が必要だ。
ぴーんと張った糸を切らずに離れる事は、やってみるとわかるがなかなか難しいのだ。

それは成功すると、二人の体ではなく、二人の間にある緊張感のある空間が突出してくるのを見る事ができる。

こういうことを実際見て、空間の変容がシンプルに感じられればそこが稽古の入り口となる。

そこから発展させて、自分の中から出てゆく人(前へ、後ろへ、横へ)をやり、次にその人々が煙になり、あらゆる方向へ出てゆくというのを即興でやる。
これらの稽古に時間をかけた事は言うまでもない。
途中正朔が
「ちがうー、自分で動くなー、煙が動いてるから動くんだー。でないと動いてるあなたが見えるだけで、世界は小さくなる。空間や周りで踊ってる人に愛情を持たねば」
と怒った一場面もあり、皆気を抜かずにていねいに踊る。

そんなこんなで最後はみんないい感じで踊っていたなあ。

ワークショップの後は、例によって東武練馬駅の近くの店で酒盛りのパーティー。
やはりジュリーさんは、わははと笑いながら飲むは吸うはで愉快であった。
店のお兄さんは驚いていたけど....

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