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長岡ゆり Yuri Nagaoka Dance Medium

長岡ゆりと主宰する舞踏カンパニーDance Mediumの紹介とニュース

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7月16日ワークショップ記録ー剥離から



 ヘレンさんが大野舞踏研究所で知り合った外国の人々、ジャスミン、ジュリー、アレンを連れてきたので、みんなで7人。
そこそこの賑わいを見せていた。
 ジュリーさんは、シルバーの弁髪を頭頂でくるりと丸めていて、体は入れ墨数カ所、歩いてると皆驚いて見るのよーあははと笑っていた。
中国人の友人が、ジュリーという名前は、wood fieldという意味なんだと言ったと言うので、なんで?と不思議に思っていたが、今日わかった。「樹林」ですね、多分。
アレンはとっても繊細な感じのオーストラリア人男性。ワークショップでもていねいに踊っていた。
ジャスミンは庶民的な雰囲気が馴染み易い。
こんな愉快な仲間達とのワークショップ、前半の肉体訓練、マッサージリラックスタイムの後、いよいよ正朔の舞踏稽古。

この日は剥離から始まった。我々には馴染みの稽古なのだが、初めての生徒が多いので、舞踏における空間を見せるということを把握してもらいたいがために選んだテーマである。
ちょっと引き気味のコースケを正朔が後ろから抱きしめる。
「相手に自分を全て与えるんです。血だの体液だのを全て流し込むんです。」
さらに引き気味のコースケの顔がとても面白かった。
そして正面から抱きしめる方法に変えて、二人ペアーになって抱き合う。
互いに相手に自分を与える事によって、二人の人間が抱き合っているのではなく、一つの固まりに見えてくる。

そこから、後ろから引かれるようにして離れていくのだが、相手と自分の体の間に蜘蛛の糸のような糸を張ったままずーっと切らないようにして慎重に離れていく。
一瞬でも自分の体の形とか状態とかに意識を持っていくと、たちまちのうちに糸は弛んだりちぎれたりしてしまうので、慎重さと集中力、そして腰の安定が必要だ。
ぴーんと張った糸を切らずに離れる事は、やってみるとわかるがなかなか難しいのだ。

それは成功すると、二人の体ではなく、二人の間にある緊張感のある空間が突出してくるのを見る事ができる。

こういうことを実際見て、空間の変容がシンプルに感じられればそこが稽古の入り口となる。

そこから発展させて、自分の中から出てゆく人(前へ、後ろへ、横へ)をやり、次にその人々が煙になり、あらゆる方向へ出てゆくというのを即興でやる。
これらの稽古に時間をかけた事は言うまでもない。
途中正朔が
「ちがうー、自分で動くなー、煙が動いてるから動くんだー。でないと動いてるあなたが見えるだけで、世界は小さくなる。空間や周りで踊ってる人に愛情を持たねば」
と怒った一場面もあり、皆気を抜かずにていねいに踊る。

そんなこんなで最後はみんないい感じで踊っていたなあ。

ワークショップの後は、例によって東武練馬駅の近くの店で酒盛りのパーティー。
やはりジュリーさんは、わははと笑いながら飲むは吸うはで愉快であった。
店のお兄さんは驚いていたけど....

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