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長岡ゆり Yuri Nagaoka Dance Medium

長岡ゆりと主宰する舞踏カンパニーDance Mediumの紹介とニュース

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Dance Medium Workshop参加者による公演の為の試作プロジェクト

 今までワークショップをやっている中で、これはそのまま作品として舞台に上げられるのではないかというくらい完成度の高い面白いものがかなりあり、また、参加者も、せっかく毎週熱心に通ってきているなら公演をやりたいと思うであろうということで始めました。
ただワークショップに参加しているよりも、公演につながると思えば真剣味も増しますよね。
2−3回は普段の通りにワークショップを行い、次の回でその中から面白そうなテーマを抜粋、構成して10-15分の短編を創ります。
基本的には正朔と私が振り付け構成をやります。こうして短編を一つづつ完成させてゆき、最後に構成して(コラージュのようなものです)舞台に上げます。
参加者の励みにもなり、創作過程の面白さも味わえると思います。

実際に19日のワークショップで既に始めていて、もう1作品完成しそうな状況です。どんな短編かは、内緒です。
途中からも参加可能ですよ。興味のある方は是非....

やはりDance Mediumはどんどん公演をやらないとね♪
目的があると楽しみも倍増しますね。

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ワークショップ覚え書き 12/11

 参加者は、イギリス人、アルゼンチン人、スウェーデン人、イスラエル人の女性4人と日本人3人。最近は圧倒的に外国人多し。

 前半ー長岡による体のチューニング。

 体の活力を目覚めさせ、歪みを取る為の身体トレーニング。あと二人で組んでのマッサージタイム。
ここで体をチューニングしてニュートラルな心身になって無心に舞踏の稽古に取り組む。

 後半ー正朔による舞踏の稽古。

 あくまで体の自然な知覚を元にしての稽古である。
今日は、髪の毛に集中。
具体的に髪のディテールを知覚する事によって、空間に長い髪を現出させ、空間を動かす。
風にゆれる髪、海の波にゆれる髪、髪は時に煙へとマテリアルを変えることもある。ただひたすらそれを知覚する事によって動きが生まれる。
見る者は、体の周囲の空間が揺れるのを見る事ができる。自分が踊るというよりは、空間が踊る。
頭で理解して動こうとすると、空間が小さくなる。体が固まりとして見える。
モノは常に分子運動を行っており、止まる事などないのだから、マテリアルを使って動くときに、動きが止まることなどないと私は思う。
次第に、髪の存在が大きくなっていき、髪がどんどん空間に広がってゆき、空間自体が大きくなる。
また、様々なディテールを髪に付与させていくと、それが体に記憶として刻印される。

既に存在しているものを知覚することで、体が開かれることが可能になる。
そうすることによって、体にびっしりと付着してくるものがある。
それが、踊り手の存在の大きさとなる。
踊り始めて何かがあるということではなく、踊る前に既に全てが在るという事が重要である。
実際世界というのは、そうして在るものだからだ。

さらに、稽古は応用編へと続く。ここはメモまで。

ー闇の中の幽霊ー
鬱蒼とした枯れ木が立っている。
枯れ葉材質の髪を持つ踊り手が立つ姿は闇の中に立つ一本の柳のようにも見えはしまいか?
そこに垣間見える枝の姿は、骸骨化した腕にもなり得るだろう。枯れ葉から骸骨の骨のマテリアルへ。
骸骨がかしゃかしゃ音を立てながら移動する。
頭蓋骨が棒杭の上に乗っていて、顎の骨が音を立てている。

ということで、髪ー煙ー枯れ葉ー骸骨 という変化で物質の質感を使って体を変容させ、空間を変容させ、という稽古であった。

こういったメモは、言葉だけのもの。
心も体もこういう世界にすっぽりと入った時が面白く、また意味もあるのだ。






ワークショップの内容について

ワークショップは、二つのパートに分かれていて、まず骨や筋肉の為の基礎的な身体トレーニングを行い、その後、知覚を元にした、舞踏のトレーニングを行っている。基礎トレーニングが必要な理由としては、体を柔軟にし、怪我を防ぐとともに、体に対する感性を目覚めさせてゆくことによって、観念の中に入り込んで、体がやっているような気分にだけなってしまうという危険を回避するためである。

■基礎トレーニング
ヨガ、バレエ、野口体操等を応用した独自のトレーニング。緊張と弛緩、ジャンプ、回転、足腰の強化、背骨に対する意識、等。

■舞踏トレーニング
一般に、人々は舞踏と言うと、理解しがたいという印象を持っているようであるが、このワークショップは、日常の普通の知覚(熱い、痛い、誰かに見られている等)を元にしているため、すんなりはいれると思う。このような知覚を使って、自分の動きを発見し、それを独自の表現へと発展させていくことが目的である。

舞踏というものを知りたいと思うならば、まず自分の体で体験してみる事が一番である。そこには決まった形がなく、一人ずつ異なる自分自身の動きがある。日常生活における普通の知覚を使って、日常生活からさらに深い世界に入ってゆくのである。そのためにまず必要なことは、自意識の壁を乗り越え、体を空っぽにすることだ。つまり、自分で意識的に動くのでなく、何ものかに動かされている感覚を保つ事が大切なのである。
なぜこのように空っぽの体を持とうとすることが大切なのか?
例えば、画家が真っ白なカンバスに絵を描くとき、媒体としてのカンバスは、画家の体の外にある。しかし、私達ダンサーにとっては、自分の体で表現をするので、主体と客体は同一である。もしも私達が感情や理性など個人的なものを抱えているならば、すでに自分自身の色を決めてとりかかることになる。つまりあらゆる色を変幻自在に身に纏うことが難しくなる。そういった理由から、私は、まず色のない状態にコンディションをもってゆくことが必要であると思うのだ。そして、私達が空っぽの体を手に入れれば、私達は何ものにもなれる自由を得る事ができると思うのである。
それでは、私達は理性をなくすべきなのか?いや、そうではない。
自分自身を外側から見つめる目を持つ事が必要である。空っぽの体を持つ事によって、自分自身の体を見る事ができるのだ。例えば、突然の驚きによってそこから逃げようとする時、体は本能的に反応する。このような動きは、社会によって訓練された習慣的なものではなく、真実の感情からのものである。

このワークショップでは、空っぽの体になるための様々な方法を紹介する。

■歩行  線香の歩行、植物の歩行、
■虫食い 体中を這い回る虫の知覚を使った稽古
■光と闇
■くらげ 海に浮かび、常に形を変化させる体
■植物  一本の草から、森の樹になる
■牛  闘牛場の闘牛
etc......

ワークショップのスケジュール workshop schedule





7月の予定
2日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15
16日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15
23日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15
30日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15

8月の予定
6日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15
20日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15
27日(木)徳丸地域センター 和室 18:15-21:15


池袋より、東武東上線各駅停車に乗り、東武練馬駅北口に出てください。踏切を背にしてひたすら真っすぐ行くと、左手にあります。徒歩10分くらい。駅からの道がわからない方は長岡にメール下さい。

講師:長岡ゆり 正朔
参加費:一回2000円

Workshop schedule


July 2,16,23,30
August 6,20,27

every Thursday 18:15-21:15
at Tokumaru Chiiki Center (nearest station is Tohbunerima. Take Tohbutojoh line from JR Ikebukuro Station)

If you need, We will meet you at Tohbunerima station. Feel free to email me.
medium0108@aol.com Yuri Nagaoka





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