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長岡ゆり Yuri Nagaoka Dance Medium

長岡ゆりと主宰する舞踏カンパニーDance Mediumの紹介とニュース

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ワークショップ覚え書き 12/11

 参加者は、イギリス人、アルゼンチン人、スウェーデン人、イスラエル人の女性4人と日本人3人。最近は圧倒的に外国人多し。

 前半ー長岡による体のチューニング。

 体の活力を目覚めさせ、歪みを取る為の身体トレーニング。あと二人で組んでのマッサージタイム。
ここで体をチューニングしてニュートラルな心身になって無心に舞踏の稽古に取り組む。

 後半ー正朔による舞踏の稽古。

 あくまで体の自然な知覚を元にしての稽古である。
今日は、髪の毛に集中。
具体的に髪のディテールを知覚する事によって、空間に長い髪を現出させ、空間を動かす。
風にゆれる髪、海の波にゆれる髪、髪は時に煙へとマテリアルを変えることもある。ただひたすらそれを知覚する事によって動きが生まれる。
見る者は、体の周囲の空間が揺れるのを見る事ができる。自分が踊るというよりは、空間が踊る。
頭で理解して動こうとすると、空間が小さくなる。体が固まりとして見える。
モノは常に分子運動を行っており、止まる事などないのだから、マテリアルを使って動くときに、動きが止まることなどないと私は思う。
次第に、髪の存在が大きくなっていき、髪がどんどん空間に広がってゆき、空間自体が大きくなる。
また、様々なディテールを髪に付与させていくと、それが体に記憶として刻印される。

既に存在しているものを知覚することで、体が開かれることが可能になる。
そうすることによって、体にびっしりと付着してくるものがある。
それが、踊り手の存在の大きさとなる。
踊り始めて何かがあるということではなく、踊る前に既に全てが在るという事が重要である。
実際世界というのは、そうして在るものだからだ。

さらに、稽古は応用編へと続く。ここはメモまで。

ー闇の中の幽霊ー
鬱蒼とした枯れ木が立っている。
枯れ葉材質の髪を持つ踊り手が立つ姿は闇の中に立つ一本の柳のようにも見えはしまいか?
そこに垣間見える枝の姿は、骸骨化した腕にもなり得るだろう。枯れ葉から骸骨の骨のマテリアルへ。
骸骨がかしゃかしゃ音を立てながら移動する。
頭蓋骨が棒杭の上に乗っていて、顎の骨が音を立てている。

ということで、髪ー煙ー枯れ葉ー骸骨 という変化で物質の質感を使って体を変容させ、空間を変容させ、という稽古であった。

こういったメモは、言葉だけのもの。
心も体もこういう世界にすっぽりと入った時が面白く、また意味もあるのだ。






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