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長岡ゆり Yuri Nagaoka Dance Medium

長岡ゆりと主宰する舞踏カンパニーDance Mediumの紹介とニュース

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スペカラでの単独ワークショップ

「上半身と下半身をつなげる」というテーマでやって欲しいというKDANCE さんからのリクエストであったので、それに沿って進め、なるべく脇道に逸れないように努力した。

風邪でキャンセルになった人が数人、結果参加者は7人。
KDANCEさんと新生さんも風邪が治りきっていないというので、足マッサージからゆるゆると始める。
足を緩めて足の裏の感覚を敏感にしておくことで後々のエクササイズにつなげることと、運動によって怪我をしないようにするため。べったりと無感覚に床についた足では重心移動が不自由で体も固まってしまうためである。
股関節も緩めておき、背骨、そして全身を連動させて動く稽古、腰を強くする稽古などを手を変え品を変えて行う。
死体持ち上げで、大きなやましんさんをいったい誰が持ち上げられるのって話になったが、正朔が持ち上げることができた。さすが肉体労働者である。
新生さんは子猫のようにふにゃっとしていて私を持ち上げられず。で私が持ち上げてみると成功....よかった。

これらを次々にやったのだけれど、2時間という短い時間の中でと考えたので、ちょっとテンポ早すぎたなと反省。

それからいよいよダイレクトにテーマに沿ったエクササイズに入る。
「植物」である。
足の裏から地中の栄養分を吸い込んで体の中の細い一本の管を通って頭頂から抜けて30cm先まで伸びる、オーバーラップするように次のが入ってくるのを繰り返す。
舞踏のシンプルなエクササイズだが、イメージを身体のリアリティにまでもっていかなくては成立しないため、難易度は高い。
正確にやらないと、見ている人にはなにやってるのかさっぱりわからない。
つまり、シンプルな動きであるだけに、やっている本人がいかに正確にかつリアリティーを感じつつやっているかがそのまま見えるというこれぞ舞踏って感じのものである。
成功すると実に美しい風景がその空間に現出するのであるが、中途半端だとやってるつもりの人がそこにいるだけになってしまう恐ろしいものである。
なにしろ動きでごまかすことができないので、動くのが好きで自分の世界を投入したがる人には苦行だろう。

私がこういうエクササイズにはまったのは、「ちっぽけで限界だらけの自分」なんていやになったからなのだ。
「ちっぽけで限界だらけの自分」の世界に風穴を開けて大きな空間に溶けたいと思ったのが舞踏にはまった動機である。
で、相変わらず「ちっぽけで限界だらけの私」の苦行は続いているのである。
と、脇道に逸れた。私の話は置いておこう。

実際、植物、蓮の葉とやっていき、途中でちょっと脇道に逸れて、とってもとってもちっちゃいものを全身で表すというのと、壁の向こうのうわさ話に耳を澄ますというのをやった。
面白かったのは、フジエさんの壁際の体の構えががっつり本気だったことである。やはり、ボイスの人だから音には敏感に体も反応するのかねえと後で正朔と話した。聞いてる耳を体全部が助けてさらによく聞こえるようにしてるっていうか。
実際そういうことが言いたくて逸れた脇道だったのでよかった。

蓮の葉でちょっと大きな動きになって踊りっぽくなったところで終了。

皆さんありがとうございました。
こんな「ちっぽけで限界だらけの私」のワークショップに参加いただいてとっても嬉しく楽しかったです!

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